各種制御・演算を機能毎にモジュール化する事により、
システムに合わせた柔軟な対応が可能です。
LC300/LC310は、表示部、操作部、制御部が一体化したループ制御装置です。温度や圧力、流量などのプロセス量の制御を1ループ単位で行い、DCS(分散制御システム)のバックアップや、水処理場など各種プラントの安定制御を行うコントローラです。
例えば、浄水施設の貯水槽における水位流量管理では、入水側と出水側の制御を各1ループとして、水位センサーからの信号をトリガーとした2ループ同時の制御をLC300/LC310の1台で行うことができます。
専用のPCソフトウェア(プログラムビルダー LCPB)を使用した制御プログラムの作成や、制御を遮断することなく本体をユニット単位で交換できる構造など、メンテナンスにも配慮した設計です。
最大2グループ(4制御ブロック)の制御が可能。グループ個別または一括での制御運転/停止が可能です。
測定値(PV)を流量(m3/h)、設定値(SV)を水位(m)など個別にスケーリングできます。
PCソフトウェア(プログラムビルダー LCPB)を使用する事で、より簡単に制御プログラムの作成が可能です。
また、PV、AI、DIを模擬的に入力することで、作成した制御プログラムのデバッグが可能です。
制御入力/出力、アナログ入力/出力、ディジタル入力/出力を搭載。制御出力はアナログ出力(MV)、パルス出力(PO)の2タイプを設定で切り替えることができます。
表示部には視認性、操作性に優れたタッチパネル付きカラー液晶モジュールを採用しています。
前面部は防塵・防水性に優れた構造で設計されています。過酷な状況下での運用にも高い信頼性で応えます。
各出力個別に任意の値(状態)の出力が可能なテスト機能、交換時期の通知機能やユニット別に交換可能な構造など、メンテナンスに配慮した設計です。
LC300/LC310は、前面ユニットなどが交換時期となった場合、ユニットを個別に交換することができます。また、MV出力仕様はHMV出力ユニット*を搭載する事で、MV出力を遮断することなく機器の交換ができます。
*HMV出力ユニットはオプションです。
機器の運転時間を積算し、あらかじめ設定した期間を経過した場合に交換メッセージを液晶表示でお知らせします。
交換時期通知
PCソフトウェアのプログラムビルダーLCPBを使用することで、LC300/LC310本体を操作するよりも簡単に制御プログラムの作成が可能です。
※LC300/LC310本体からでも制御プログラムを作成することは可能です。
プログラムビルダーで作成したプログラムは、USB通信にてループコントローラ本体へ書き込みます。また、プログラムエリア上に最大100個までのコメント表示や、計測値や制御値など制御中の状態をリアルタイムで表示することが可能です。
本体への実入力が無くても、PV、AI、DIを模擬的に入力することでプログラムのデバッグが可能です。
リアルタイム通信表示
プログラム作成画面